« 梅原猛◎京都鬼だより | トップページ | 櫻井孝昌◎ガラパゴス化のススメ »

2011.01.28

松本修◎「お笑い」日本語革命

20110128

*

「じつはね、この『キレる』は、もともと大阪の芸人さんが、楽屋で使っていたことば、すなわち『楽屋ことば』だったんです」

「えっ、マジで?」

「その『マジ』も楽屋ことばでした。

楽屋ことばが、世間に広まった例は、ほかにもたくさんありますよ。〔…〕

「『ネタ、かぶってる』とか、『ネタ、こけた』とか、『ネタをふる』とか、『客が、引く』とか、ギャグが『さぶー』とか『すべる』とか、『ベタなネタ』とか、『ヘタレ』とか、『きょうの客は軽い・重たい』とか、『ツツコミを入れる』とか、『大ボケかます』とか」

「みんな、あたしたちフツーに使ってます」

「どれもみな、大阪の楽屋ことば、お笑い界の専門用語です。それをフツーに使ってるというのなら、あなたがたは、すでに大阪のお笑い芸人です!」

「うわあ、マジー!」

◎「お笑い」日本語革命|松本修|新潮社|ISBN9784103281818201010月|評=○

<キャッチコピー>

新国民語「マジ」の発信者は誰? 「キレる」を広めた張本人は? お笑いのスターがこの国を変えた!『全国アホ・バカ分布考』の著者が放つ超絶の日本語論。

<memo>

現代の日本の話しことばを変革してきた大きな原動力のひとつは、お笑い番組であり、お笑いの芸人だったのではないか。として日本語として定着した「どんくさい」「マジ」「みたいな。」「キレる」「おかん」のルーツを追う。「マジ」をめぐって東西落語界の交流に言及した第一話「『マジ』の拡散とルーツ」が出色。もっとも「楽屋ことば」を肯定的にとらえた本書だが、「楽屋オチ」ネタばかりのバラエティ番組で日本の笑いの質がいちじるしく落ちたことには触れられていない。

松本修★全国アホ・バカ分布考

松本修 ■ 探偵!ナイトスクープ――アホの遺伝子

|

« 梅原猛◎京都鬼だより | トップページ | 櫻井孝昌◎ガラパゴス化のススメ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49381/50700649

この記事へのトラックバック一覧です: 松本修◎「お笑い」日本語革命:

« 梅原猛◎京都鬼だより | トップページ | 櫻井孝昌◎ガラパゴス化のススメ »