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2011.01.06

原武史/重松清◎団地の時代

20110106

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重松 昔だったら、大人優先で、大人がいかに快適に過ごすかというのが街の価値観だったと思うんだけれども、いつの間にか子供のための街――人車分離も、基本的には子供たちの安全のためにというのが大義名分ですよね。子供たちのために、ために、ために」に取り囲まれてしまっていたのが、団地なりニュータウンだったんじゃないかな〔…〕

「ために」を与えられ過ぎちゃうと、それはもう、うっとうしいに決まっていて、どこかで逃げ道を探したくなる。だから子供たちは、無駄な時間とか無駄な空間を探すと思うんですが。

 団地の中にいる限り、きれいに仕切られてしまっていて、そこからはみ出るものというのはなかなかない。滝山団地の場合は、公園の中の遊具まで工夫され過ぎちゃっていて、親切ではあるけれども、遊び方まで管理されてしまっている。

ドラえもんに出てくるような、単なる空地とか、土管があるだけとか、そういう空間はないんですね。

◎団地の時代|原武史/重松清|新潮社|ISBN9784106036576201005月|評=◎おすすめ

<キャッチコピー>

高度成長期に先進的な住まいとして憧れの的だった「団地」。その輝かしい歴史と老朽化した現在、ニュータウンやマンションとの比較、…さまざまな対照から浮かび上がるのは、戦後日本の姿と、少子化・高齢化社会の未来だった。「住まい」や「沿線」を見つめ続ける政治学者と作家による熱い思いに満ちた対話。

<memo>

原武史といえば講談社ノンフィクション賞の『滝山コミューン1974』。ネットで買ったまま、未読である。『鉄道ひとつばなし』12も本棚に眠っている。

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