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2011.03.15

北方謙三◎水滸伝12・炳乎の章

12

*

自分にそんなものはない、と関勝は思った。国のためという思いは、日々薄れている。

「この国は、なぜ腐ってしまったのだろうな、宣賛?」

「役人の数が、多すぎます。諸国が乱立していたころの役人を、そのまま抱えているようなものです。役人は、以前は仕事を持っていました。実入りになる仕事をです。

しかし宋として統一されると、民が商いをするようになりました。生産もです。役人に残されたものは、権限だけです。

その権限が、賂(まいない)を招くのです。それ以外に、昔のように役人が儲ける方法はないのですから」

「十人のうち、七人の役人は要らぬ、と俺は思っている」

──「地傑の星」(関勝と宣賛)

◎水滸伝12・炳乎の章│北方謙三│集英社│ISBN9784087462081200709月│文庫│評価=◎おすすめ

<キャッチコピー>

青蓮寺は執拗に闇塩の道の探索を続け、ついに盧俊義の捕縛に成功した。過酷な拷問を受ける盧俊義を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出へ向かう。一方、北京大名府に残る闇塩の道の証拠を回収すべく、宋江自らが梁山泊全軍を率いて出動する。それに対して青蓮寺は、雄州の関勝将軍に出陣の命を出した。宣賛と策を練り、梁山泊の盲点を見極めた関勝が静かに進軍する。北方水滸、極限の第12巻。

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