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2011.03.10

村瀬秀信◎プロ野球最期の言葉

20110310

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「いま、この多摩市営球場で私は最後のピッチングをさせてもらいました。

私ほど幸せな野球人生を送った者は本当にいないと思います。思えば18年間、私のマウンド生活は常に自分に忠実にやってきました。

結果はどうであれ、勇気を持ってマウンドに上がり、胸を張って降りる。それが私のピッチャーとしてのモットーでした」〔…〕

喧嘩別れという形で球界を去ることになった江夏に、引退試合は行われない。

阪神時代から数々の名勝負を紡いできた大投手がこのまま誰にも見送られることなく球界を去ろうとする事実を、球団は見逃せたとしても周囲は認めなかった。

文藝春秋のスポーツ誌「Number」が発起人となり、名球会からの協力を得て、江夏豊の引退試合「たったひとりの引退式」が1月に行われることが決定した。

その日のスタンドには収容人数を超える16000人の、江夏に夢をみたファンが詰めかけていた。

◎プロ野球最期の言葉│村瀬秀信│イースト・プレス│ISBN9784781604664201010月│評価=○

<キャッチコピー>

完全燃焼で引退、戦力外通告、球団との確執……。華やかなセレモニーの中で、記者会見の席で、戦いを終えたグラウンドで……。そのひと言に野球人生のすべてを詰め込んだ、総勢400人の引退名言集!

<memo>

「現役、名球会の大打者が次々と打席に入る。一匹狼として生きてきた野球人生。その最後の最後に江夏は、多くの人たちに支えられていたことを改めて知る。27球のすべてを終えた時、マウンド上で常に強くあり続けた狼は涙を流した。プロ野球とはまったく関係ない東京の西の外れの小さな球場で行われた、心のこもった引退試合。それは最後の挨拶でメジャーリーグ挑戦を正式に発表した江夏にとって、はからずも多くの人たちから勇気をもらえた最高の壮行試合ともなった」(本書)

★名選手最期の言葉(本書)

○王貞治「口幅ったい言い方ですけど、王貞治としてのバッティングができなくなったということです」

○大杉勝男「最後に、わがまま、気ままなお願いですが、あと1本と迫っておりました両リーグ200号本塁打。この1本をファンの皆様の夢の中で打たせていただきますれば、これにすぐる喜びはございません」

○若松勉「入団してから、野球を楽しいと思ったことは、一度もありませんでした」

○広澤克実「(日本シリーズ最終戦で引退本塁打)野球の神様っているんだな」

○野村謙二郎「こんなにたくさんお客さんが入ってくれると楽しくありませんか皆さん!今日集まってる子どもたち!野球はいいもんだぞ!野球は楽しいぞ!」

後藤正治★牙――江夏豊とその時代

江川卓/掛布雅之●巨人ー阪神論

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