辰濃哲郎/医薬経済編集部◎歪んだ権威──日本医師会 積怨と権力闘争の舞台裏
* 唐沢が植松を破った会長選の背景を探ると、そこには医療政策のあるべき姿を追求する日医ではなく、過去の因縁や怨嗟をひきずって頂点を目指す、あくなき権力闘争が浮き彫りになってくる。 そして、その「恨み」は、必ず新たな「恨み」を生み出し、とどまるところを知らない。 私たちが日々、接している白衣のお医者さんが、その白衣を脱いで 日本医師会という組織の権力装置に組み込まれた途端に、策略に満ちた権力闘争に没頭するのは、見ていて虚しさを感じる。 日医が生まれ変わるためにすることがあるとすれば、政権とのパイプを築くことではない。 例え開業医が不利益を被っても、国民のためには自らの血を流す覚悟を決めることだろう。そのとき初めて、国民は日医の存在を頼もしく思うはずだ。 |
◎歪んだ権威──日本医師会 積怨と権力闘争の舞台裏│辰濃哲郎/医薬経済編集部│医薬経済社│ISBN:9784902968217│2010年09月│評価=○
<キャッチコピー>
日本医師会長選がもたらす権力闘争の果てに、凋落の一途をたどっていく。白衣を脱いだ医者たちの織り成す壮絶なドラマとは──。
<memo>
怨恨と嫉妬による終わりなき権力争いをなまなましく伝えるドキュメント。
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