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2011.04.11

北方謙三◎水滸伝16・馳驟の章

16

*

「梁山泊に加わった時、血などなんの意味もないと悟った。人には、志というものがあると知ったのだ。

それは、躰を流れる血ではなく、心を流れる血だとな。」〔…〕

いくぶん、気分がよくなったのか、柴進は喋り続けた。孫二娘は手を握り、一度だけ水を飲ませた。

「晃蓋殿も宋江殿も、志ということについて私の師のようなものだった。慮俊義殿は、言葉ではなく、やっていることで私に志を教えてくれた」〔…〕

「私は、志などなく、ただ梁山泊に加えて貰ったようなものでした」

「いいのだ、それでも。志は、頭で考えることではない。なにかやっているうちに、心を流れる血があることがわかる。それでいいのではないかな」

──「地社の星」(柴進と孫二娘)

◎水滸伝16・馳驟の章│北方謙三│集英社│ISBN9784087462517200801月│文庫│評価=◎おすすめ

<キャッチコピー>

梁山泊は戦によって、潰滅寸前にまで追い込まれていた。回復の時を稼ぐため、侯健と戴宗が偽の講和案を持って高きゅうに近づく。また、晁蓋を殺した史文恭が再び動き出した。名を変え、商人になりすまし、次なる標的のそばで暗殺の機を待ち続けている。それに対し、公孫勝は袁明の首を狙っていた。堅牢な守りをかいくぐり、いま、致死軍が青蓮寺を急襲する。北方水滸、暗闘の16

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