« 丸谷才一◎星のあひびき | トップページ | 根深誠◎ヒマラヤのドン・キホーテ──ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦 »

2011.05.02

矢口祐人◎憧れのハワイ──日本人のハワイ観

20110502_2

*

ハワイの「エコツアー」は、観光客であふれるビーチやショッピング街などの典型的な観光地を離れ、ハワイ特有の自然を肌で体験することを可能にする。

「ロコ」にみられる地元への憧れと、「フラ」にみられる身体的な体験を求める思いを巧みに組み合わせ、

さらに「手つかずの自然」の感覚を観光客に満喫させることで、本物体験を求める心を充足させるのである。〔…〕

日本にある自分の日常とは異なる場に身を置き、「リセット」することで癒しが得られるとすれば、とりわけ重要になるのは日本とはまったく対照的な本物のハワイという感覚だ。

観光客向けに創られたのではない、本物の社会と文化に触れ、日本とは完全に異質な時空に自己を位置づけることで、観光客は自らを見つめ直すことができる。

「ロコ」「フラ」「エコ」はそのような本物のハワイを通して、自分を探し、癒されようとする人びとのあいだで人気なのである。

◎憧れのハワイ──日本人のハワイ観│矢口祐人│中央公論新社│ISBN9784120041921201102月│評価=○

<キャッチコピー>

戦前、戦中、戦後。時代の変化に伴って変質してきた日本人のハワイイメージを丁寧にたどり、現在の人気観光地への新しい視座を提供。

<memo>

「ロコ」はローカルの意味。“普通の観光客”の行かない場所、ハワイの住んでいる人びと、その食生活、ファッションを含む生活文化全般を指す。

池澤夏樹/芝田満之■ カイマナヒラの家Hawaiian sketches

角田光代■ いつも旅のなか

|

« 丸谷才一◎星のあひびき | トップページ | 根深誠◎ヒマラヤのドン・キホーテ──ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 矢口祐人◎憧れのハワイ──日本人のハワイ観:

« 丸谷才一◎星のあひびき | トップページ | 根深誠◎ヒマラヤのドン・キホーテ──ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦 »