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2011.06.07

酒井充子◎台湾人生

20110607

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──ここでも軍歌を聞いていますか?

いまは寝転んで新聞さえ見られないから、軍歌は自分の家に戻ったらね。CD残ってるかな。中国、アメリカの軍歌は知らない。知っているのは日本のだけ。台湾の軍歌は歌わない。日本の軍歌はとても親しみがある。

わたしが成長しているとき台湾は日本だった。青春のときは流行歌じゃなくて軍歌だった。軍歌が一番いい。

台北の龍山寺、夜になったら盛んに人が集まって昔話とか政治の悪口言うとかね、日本の軍歌聞いて。刺激のある話が聞ける。毎晩ある。また行けるかな。〔…〕

その日もまた、九份には霧雨が降っていた。

──『九份のバス停から』

◎台湾人生│酒井充子│文藝春秋│ISBN9784163725307201004月│評価=○

<キャッチコピー>

日本統治時代に生まれ育った台湾の人びとにじっくりと聞いた。歴史に翻弄された人生。そして日本への愛憎。長編ドキュメンタリー映画「台湾人生」の監督による書き下ろしノンフィクション。

<memo>

台湾のお年寄りは日本語を流暢に話す、ということを聞いたことがある人は多いと思う。その台湾の“日本語世代”に、子供のころから現在に至るまでの話を聞いた。本書は、通訳をいっさい介さず、すべて日本語によるインタビューの中で彼らが語った言葉をもとに構成している。できるだけ本人の言葉遣いや口調をそのままにした。(はじめに)

渡辺満里奈■満里奈の旅ぶくれ-たわわ台湾

酒井亨●「親日」台湾の幻想――現地で見聞きした真の日本観

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吉田修一◆あの空の下で

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