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2011.06.17

高樹のぶ子◎トモスイ

20110617

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だからそのお土産は、インドのお土産はね、「インド酔い」と「ニーム」。〔…〕

ミホはそこからたちまち早口になった。インドに行くと方向が判らなくなるの、

人生の、人の心の、それからあの世とこの世とか、天国と地獄とか、そういう方向、と思いつくままを口にして、そうなのか、それを酔うと形容するわけかと、

私もとりあえずの心地を得て電話を切るタタイミングを図っていたところ、ニームはね、インドの大きな木の名前なの、と訊ねもしないのに説明を始めた。菩提樹と同じくらいの大木になるのよ。

田舎の村には沢山あるわ。暑い日中は日陰を作るけれど、夜になると葉をすぼめて、星を見上げるのを邪魔しない。

ニームは木の名前なのね。でもそれがどうしたと言うの。

◎トモスイ│高樹のぶ子│新潮社│ISBN9784103516088201101月│評価=○

<キャッチコピー>

タイ訪問を機に執筆された川端賞受賞作「トモスイ」ほか、アジア10カ国との交流から生まれた10の短篇。それぞれの土地に息づく瑞々しい匂いとやるせない思いを吸い込み、論理を超えた熱をはこぶ、アジアをめぐる物語たち。

<memo>

インドではニームという木、ベトナムではバンランの木。

高樹のぶ子◎アジアに浸る

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