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2011.06.01

安部ねり◎安部公房伝

20110601

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当時まだパソコンが普及してなかった時代に、公房は日本で初めて作家としてワープロを使用した。

彼の最初の機械は、日本ではじめて普通の人が使える個人向けワープロだった。開発したNECは公房の担当者を決めていろいろと要望を聞き開発に生かした。

公房の意見の反映されたこのワープロは公房にちなんで「文豪」と名付けられた。

『砂の女』では、書き直しを重ね、原稿用紙を積み上げると1メートル分書いたと言われる彼には、夢のような道具だっただろう。

最後はラップトップで、こちらはリビングの低い大きなテーブルにおいて使っていた。

公房は、文豪が「文豪」を使っていると言って、笑っていた。

この山荘で公房は『方舟さくら丸』の途中からワープロを使いはじめ、続いて『カンガルー・ノート』を執筆した。

◎安部公房伝│安部ねり│新潮社│ISBN9784103293514201103月│評価=○

<キャッチコピー>

20世紀を代表する、世界的小説家の精神の冒険と軌跡を一人娘が、関係者への膨大な聞き取りから明らかにする。文章、写真、インタビュー集で立体的に迫る安部公房。作家の知られざる内宇宙への扉が、今、開かれる。

<memo>

作家にならなかった「作家の娘」が書いた父親に関する本はクズ本ばかり、読むに耐えない、と書いた作家がいたが、誰の発言だったか思い出せない。

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