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2011.07.18

いのちの歳時記編集委員会◎いのちの一句 ──がんと向き合う言葉

20110719

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森さんの愛娘いずみさんも37歳で膵臓がんで亡くなっている。〔…〕

「今年のお彼岸に、娘が眠るお墓に久しぶりに行った。こんな句をつくったよ。〈まあだだよ娘の墓洗ふ彼岸花〉ってね」〔…〕

俳句を通じて、日本人の死生観をみつめ直したい。俳句は短いけれど、そういう不思議なパワーがある。暗くなるのではなく、闘病中の患者や家族の励ましになる、がんの検診率を高めることにも寄与したい、それが森さんの望みであった。

死と向き合いながら、病院にもパソコンを持ち込み、原稿を書きつづけようと、最後まで頑張ってきた。〔…〕

がんばれといはれてもなあ鰯雲  英介

皆が、頑張って!もう少しで治るから……。そう励ましてくれるのは分かるが、もう十分、力いっぱい自分は頑張ってきたよ、といいたかったのであろうか。

──石 寒太「森英介──死を前に向き合う夫婦」

◎いのちの一句──がんと向き合う言葉│いのちの歳時記編集委員会│毎日新聞社│ISBN9784620319902201010月│評価=○

<キャッチコピー>

生きる勇気が満ちてくる。渥美清、夏目雅子、吉村昭ら25人のがん経験者が読んだ俳句と、彼らの生の記録。公募“がん俳句”200余収録。

<memo>

森英介、1939年生まれ。元毎日新聞記者にして名編集者。本書の発案者だが、刊行を待たずに死去。

森英介●風天――渥美清のうた

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