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2011.07.07

鷲田清一/永江朗◎哲学個人授業──〈殺し文句〉から入る哲学入門

20110707

*

鷲田 ぼくね、いまの幸福論って、いわゆる人は何のために生きるのか、働くのか、っていう思想的な課題とちょっと違うような気がしててね。ハピネスの元の意味に帰ってるっていうか、つまりハピネスって、ハプニング(happening)なんですよ。

永江 あーっ。

鷲田 ハプ(hap)っていうのはもともと北ヨーロッパ系の言葉で、幸運とか、たまたま起こるっていうことを意味する語。これまでのハピネスのイメージって、がんばったらそのご褒美として達成できるっていうイメージだったじゃないですか。

ところが20年ぐらい前からかなあ、

女の子が「ラッキー!」っていうようになった。いいことあったらラッキーなんですよ。これは幸福論にとって本質的なことです。

幸福とは、がんばって手に入れるもの、あるいはご褒美やなしに、ラッキーなものなんだ、と。〔…〕

永江 努力の成果じゃないぞ、というわけですね。

──「文庫版特別語り下ろし対談 幸福について」

◎哲学個人授業──〈殺し文句〉から入る哲学入門│鷲田清一/永江朗│バジリコ│ISBN9784862380685200802月/ちくま文庫版:ISBN9784480428219201104月│評価=○

<キャッチコピー>

意味もよくわからないのになぜかグッとくる。キェルケゴール、デカルト、カントから、ニーチェ、サルトル、メルロ=ポンティまで、古今東西の哲学者23人の「グッとくる一言」を題材に、哲学の魅力、おもしろさ、アブなさを語りつくす。ときにはんなりとやわらかく、ときに熱く繰り広げられる、極上哲学漫談。

<memo>

哲学漫談? だけどやっぱり哲学は難しい。

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