« 都築響一◎夜露死苦現代詩 | トップページ | ねじめ正一◎母と息子の老いじたく »

2011.07.20

竹内政明◎名文どろぼう

20110721

*

田中角栄が憲政史上の最年少、44歳で大蔵大臣に就任したのは1962年(昭和37年)のことである。

東大法学部卒が大半を占める「官僚のなかの官僚」たちを前にして、就任の演説をおこなった。その冒頭と末尾を。

私が田中角栄だ。小学校高等科卒である。(中略)

できることはやる。できないことはやらない。しかしすべての責任は、この田中角栄が負う。以上。

政治家の演説集を編む折があれば、ぜひとも収めたい逸品である。

◎名文どろぼう│竹内政明│文藝春秋│ISBN978416660745720100320日│新書│評価=△

<キャッチコピー>

人の心を打つ名文を書くには、名文を盗むことから始めよう。当代随一の名文家が、秘密のネタ帳から古今東西の「名文」を絶妙に引用して綴る人生の四季。名文の芳香に浸る至福のひととき。

<memo>

名文集と期待したら、なんだ小咄、小ネタを集めたもの。ところで「この手紙がいつもより長くなってしまったのは、もっと短く書き直す余裕がなかったからにほかなりません」の出典が本書で見つかった。パスカル「プロヴァンシアル」第十六の手紙だそうだ。某ブロガーに贈りたい。なお上掲は菅首相に贈るもの。

高島俊男■ 座右の名文――ぼくの好きな十人の文章家

|

« 都築響一◎夜露死苦現代詩 | トップページ | ねじめ正一◎母と息子の老いじたく »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 竹内政明◎名文どろぼう:

« 都築響一◎夜露死苦現代詩 | トップページ | ねじめ正一◎母と息子の老いじたく »