« 木津川計◎人生としての川柳 | トップページ | 出久根達郎◎古本屋歳時記──俳句つれづれ草 »

2011.08.04

高橋秀実◎ご先祖様はどちら様

20110804

*

多くの家の系図を探っていくと、大抵は立派な人から出ていることになっている。

これはもちろん、系図仮冒(筆者注/偽称)の結果であるが、実際真系を調べても立派な人に達することが非常に多い。これは一見おかしいことのようにみえるが、それには大きな理由が存している。(太田亮著『家系系図の入門』人物往来社 昭和42年)

どういう理由かというと、例えば私の両親は2人である。そして祖父母は4人である。

曾祖父母は8人、高祖父母は16人という具合に先祖の数は代を遡る度に2倍になり、20代遡ると100万人を超え、27代前には1億人を超えてしまう。

〔…〕とにかく、我々にはこのようなおびただしい祖先があるため、どんな人にもその祖先に一二は有名な人があろう。ところが有名な人の名は残るが、名のない人は消えていくから、だれでも立派な人の後裔だといいうる素質があり、また四海同胞で一切が皇室の赤子であり、分家であるといえよう。(同前)

◎ご先祖様はどちら様│高橋秀実│新潮社│ISBN9784104738038201104月│評価=○

<キャッチコピー>

自分のルーツが知りたくて、戸籍を調べ、父祖の地を訪ね、縁者の話を聞く。やがて「先祖探しは己を知ること」と気づいてゆく。じわり感動型ノンフィクション。

<memo>

自分の身内について書くことは手前味噌になるようでかなり憚りがありましたが、辿るうちに身内がどんどん広がり、大袈裟にいえば日本人全体、ひいては人類すべてが身内のように思えてきて、見知らぬ人に対しても何やら愛おしさを感じるようになりました。身内を大切にするということは、実はそのまま他人を大切にするということにつながっているのです。(あとがき)

高橋秀実◆トラウマの国

|

« 木津川計◎人生としての川柳 | トップページ | 出久根達郎◎古本屋歳時記──俳句つれづれ草 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 高橋秀実◎ご先祖様はどちら様:

« 木津川計◎人生としての川柳 | トップページ | 出久根達郎◎古本屋歳時記──俳句つれづれ草 »