« 立石勝規◎論説室の叛乱 | トップページ | 木津川計◎人生としての川柳 »

2011.08.02

池内紀/イッセー尾形◎シロターノフの帰郷

20110802

*

なじみの店、なじみのテーブル、なじみの人、どれか一つが欠けてもダメ──というのがシロターノフの口癖だった。一つでも欠けると値打ちが半減、いや、ゼロになる。

なじみの店となじみのテーブルはどうにかなるにしても、

問題はなじみの人である。これがいちばん大切で、また難しい。

さりげなく会って、気軽に別れられる。それでいて会っているあいだ、なんとなくうれしくてならず、しばらく会わないでいると、次の機会が待ち遠しい。

シロターノフにとって、そして良男にとっても、それはスナック・ボルガである

──「シロターノフの帰郷」

◎シロターノフの帰郷│池内紀・文/イッセー尾形・挿画│青土社│ISBN9784791765980201104月│評価=○

<キャッチコピー>

レッキとした日本人、広田行一はなぜシロターノフになったのか?どこかが、あるいはすべてが常識からほんの少しだけ“逃げ出す”不思議な世界。イッセー尾形による“演技力ゆたかな”イラストを添えた全25篇。

<memo>

20081月より2年間にわたり山川大輔名義で『銀座百点』に連載されたもの。毎月こんなしゃれた短編が読めるなんて、なんと贅沢な雑誌だろう。短編集としてまとめて読むのではなく、雑誌で毎月一編ずつ読むのが正しい読み方なのだろう。

池内紀◆異国を楽しむ

池内紀◆世の中にひとこと

池内紀◆日本風景論

イッセー尾形■正解ご無用

|

« 立石勝規◎論説室の叛乱 | トップページ | 木津川計◎人生としての川柳 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 池内紀/イッセー尾形◎シロターノフの帰郷:

« 立石勝規◎論説室の叛乱 | トップページ | 木津川計◎人生としての川柳 »