牧 久◎暴君――新左翼・松崎明に支配されたJR秘史
(問質性肺炎で入院中)病床で詠んだ句がある。
D型もD民同へ涸谷に
すでに松崎は死期の近いことを自覚していたのだろう。〔…〕
松崎が牽引車となって進めて来た「闘う動労型労働運動」はすでに水源も枯れ、流れ落ちる水もない岩層が転がる涸れ谷となろうとしている、という無念の思いを詠んだものであろう。
その原因を作ったのは自分自身であることを、松崎は果たして気づいていたのかどうか。
★牧 久◎暴君――新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 2019.04/小学館
牧久(1941~)は日本経済新聞社社会部長を経て副社長。本書は『昭和解体――国鉄分割・民営化30年目の真実』(2017)の姉妹編。
松崎明(1936~2010)は旧国鉄動労でスト権ストを指揮し、のちJR東労組委員長としてコペルニクス的転回で国鉄分割民営化に賛成した。新左翼革マル派幹部。
小、中学校のころから俳句を作り、旧国鉄、JR時代も句会に参加していたという。「冬服に変え退院豚カツうまし」が最後の句となった。
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