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2019.09.28

森功◎官邸官僚――安倍一強を支えた側近政治の罪

201905


 

  いまや名実ともに政権を動かしているその官邸官僚たちは、決して古巣の役所のトップを走ってきたわけではない。

  ある種のコンプレックスをバネにここまで昇りつめてきたといえる。

  そんなある意味異質な官僚たちが宰相の絶大な信を得て、思いのまま権勢を振るっている。

★森功◎官邸官僚――安倍一強を支えた側近政治の罪  2019.05/文藝春秋


 安倍と麻生が横並びで会話している姿に「おぬしもワルだのう」と互いに言い合っているセリフを入れるし、安倍と菅とがミーティングしている姿では「あんたは姑息な男だな」と互いに腹の中で言い合っている吹き出しを入れる。これが当方のイメージ。3人に共通するのは「品位がない」ということである。

 この“姑息・安倍、隠蔽・菅、野卑・麻生”の官邸トリオ。これを支え、権力をむしゃぶっているのが、本書の官邸官僚たちだ。

 経済産業省出身の首相秘書官である今井尚哉は、最近、外交に口を出す。北方領土返還は2島でいいとか、北朝鮮とは無条件交渉とか、だが“不発弾”ばかり。“外交の安倍”は金をばらまく以外成功したためしがない。

 本書には書かれていないが、同じ経産省出身の首相秘書官佐伯耕三は、衆院予算委員会の集中審議でヤジを飛ばす。安倍の野党席にヤジを飛ばすなと非難しつつ、自らヤジを飛ばすのは定番だが、秘書官が首相の後ろの席からのヤジは前代未聞。

 経産省には、加計学園問題で「記憶にない」答弁の柳瀬唯夫。首相秘書官だった。

 警察庁出身の杉田和博官房副長官。内閣人事局長として官僚人事を牛耳る。加計学園問題での文科省次官前川喜平の出会い系バー通いを読売新聞にリークする卑劣な行為。

 同じ警察官僚の北村滋内閣情報官。首相の“お友だち”ジャーナリスト山口敬之による女性ジャーナリストへの準強姦容疑で逮捕状がでていたのに、逮捕に待ったをかけた。北村はNSS国家安全保障局長に上り詰めた。いよいよ“スパイ外交”の時代か。

 以上、安倍一強を支える官邸官僚の面々である。

 ――安倍政権を支える官邸官僚たちは、出身の省庁で次官候補レースのトップを走ってきたスーパーエリートではない。いわば二番手、三番手の官僚が官邸に抜擢され、忠誠を誓って権勢を振るってきた。(本書)

 

森功◎官邸官僚https://a.r10.to/hfQPa9

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