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2019.10.04

北上次郎◎書評稼業四十年

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  書店の棚の他にも楽しい場所がある。それは自分の書棚である。〔…〕

 しかし時間が取れず、未読なのである。読みたいではないか。

 たまに何も予定のない休日、書棚の前に座って何を読もうかと選ぶだけで終わってしまうことがあるが、あれ以上の至福はあり得ない。

北上次郎◎書評稼業四十年    2019.07/本の雑誌社


「書評家の分類について」で、

 ――書評家を大きくわけると、まず三つにわけられる。たとえば、杉江松恋と川出正樹は明らかに書評家というよりも評論家だろう。それが彼らの特質だ。新保博久と日下三蔵は、書斎派型の研究家。私、霜月蒼、村上貴史は「煽り書評」を書く煽動家」の三タイプがまずある。

 そこまではいいのだが、「大森望は何だろう、本質は編集者だ」とか、「そうか、池上冬樹を忘れて」とか、「そういえば、吉野仁も分類できない」など、書評家は3タイプと言いながら、分類できず破綻していく。そのいい加減さが北上次郎の特徴である。

「記憶力の悪さについて」では、新刊ガイドで取り上げたり、新聞で星4つという最高点をつけたり、書評対談で絶賛した本を忘れて、人から紹介されまた読んだりする「忘れている小説は数多い」話である。さすがプロの書評家である。

 北上次郎、目黒考二、藤代三郎といえば、『本の雑誌』が地方小出版社流通センター扱いとなった第12号(1979年)から愛読していた。

他人は何を言おうが俺が面白いといった本がなにがなんでもベスト1だという主張する「書評」の嚆矢だった。

 

北上次郎◎書評稼業四十年 

 

 

 

 

 

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