山田胡瓜★AIの遺電子 …………AIは世界を進めたか、止めたのか
ある学者が言った。
人間は終わりなき進歩の奴隷であり…
AIこそが進歩から人間を解放すると。
AIに支えられたこの世界で、
人間たちが生きている。
誰かを愛し、過ちをおかし、償い、
平和を望みながら暴力をなくせない…
昔ながらの人間が生きている
AIは世界を進めたか…
止めたのか…
山田胡瓜★AIの遺電子08 /2017.11/秋田書店
悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂光の近未来系ヒューマノイドSFの連作短篇『AIの遺電子』、続編に『AIの遺電子 RED QUEEN』があり、こちらは長篇全5巻(さらに『AIの遺電子 Blue Age』が『別冊少年チャンピオン』に連載中。
『AIの遺電子 RED QUEEN』01の巻末対談での押井守の発言。
――コンピュータを人間に近づけるのは無駄だと。人間がコンピュータに近づいた方が手っ取り早いって。確かにその通りだなと。事実そうなっているから。
スマホっていう外部記憶装置を持つことで、人間は生活のフォーマットだけでなくで、意識のフォーマットも微妙に変化したから。間違いない。要するに人間がAI化されつつあるんですよ。ルーチン化されてるんだからさ。
同じく山田胡瓜の初弁。
――僕らはAIが「聞き分けの良い優秀な人間もどき」みたいものになるんだろうって思いがちなんですが、でもそうじゃない、人間臭くない未知の知性になる可舵性もあって、怖くもあるけど、そいつに出会ってみたい。
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