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2020.12.19

06/男と女と嘘◆T版2020年…………◎村田喜代子ほか・掌篇歳時記春夏◎高橋三千綱・悔いなく生きる男の流儀

06

 

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06/男と女と嘘

村田喜代子ほか★掌篇歳時記 春夏 2019.04/講談社

 

「春分の雷ね」

と姉が空を見上げた。

「春の雷をとこ懈怠(けたい)に妻かせぐ……、って俳句があるわ」

「意味わからない」

「この国にはね、健気な働き者の女たちがいたっていうこと」

「それで、雷はどうなるの」

「男の上に落ちるのよ」

――村田喜代子「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」

 

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06/男と女と嘘

高橋三千綱★悔いなく生きる男の流儀 2020.01/コスミック出版

 

  映画「七人の侍」の最後のシーンでは村の女たちが菅笠を被って田植え唄をうたうシーンが出てくる。

 田の神への祈願の唄であり、豊作を願う農民の希望の唄である。何も知らずに通りかかった旅人は、いい光景だなあと思って眺めていると早乙女から泥や苗代を浴びせられる。これを「泥打祝い」という。

 どのようなスポーツも快進撃は続かない。必ず雨に打たれ泥水に足を取られる。

 だが、それはまた祝福のときでもある。日本人はそう信じることによって生き抜いてきた。

 

 

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